第80話「亡くなって少し落ち着いてから行った事」 [お見送り期]

2016年6月17日~8月中旬
(葬儀が終わって、新盆までの2か月間)

葬儀が終わると、次は四十九日の支度が行われました。
我が家の場合は7月末がそれにあたったので、
終わると立て続けに新盆(土地の風習により8月13日~15日)
を行うと言う、わりと忙しない運びになりました。

葬儀から新盆まで、この間は約2か月。
同時に、事務的な諸々の手続きなども
大体この2か月の内に片付いたように思います。
今回はその間、どのような事を行ったを具体的にお伝えします。

りのとお供え.jpg
(祭壇のお供えをもらっていく姪の図)


その①:弔問客の記録をつける

忙しさの渦中でしたが、それでもなるべく早めに
『弔問客の記録』をつける事は大事だなと思いました。
なぜなら記憶は日が経つにつれて、思っている以上に早く
曖昧になるからです。まして、こういう人の出入りが多い
バタバタしている時は尚更です。

まず葬儀に参列された方や、自宅に来て下さった弔問の方々の
お名前と日時をノートやPCなどに記しました。
お供物や香典を持参して下さった方は、写真を撮ったり、
金額等も記録。またいらした方の人数は
ご本人だけではなく、配偶者やお子供など、同伴者がいた場合も
なるべく正確に記しました。それから父との関係性も。
それらの記録は、誰が読んでもすぐに理解できるよう
最終的に一冊のファイルにまとめました。

もしきちんとまとめる時間が無ければ、メモや紙の余白に
ササッと走り書きするだけでも、当面はいいと思います。
要は書き漏らしたり、忘れる事が無いようにして、後日また
きちんと整理すれば大丈夫かと。

そしてこの一覧を作っておけば、追々調べ物をする際にも、
香典袋や受付に提出して頂いた芳名カードなどを
一枚一枚取り出して調べる手間が省けますし
後年、参列して下さった方に義理などを返す際にも
参考になります。

記録を付ける.jpg


その②:事務手続き色々
次に、以下の行政的な手続きを行いました。

1、銀行口座名義変更手続き(通帳の移行など)
2、国民年金を止める手続き
3、葬儀助成金の申請
4、介護保険証の返却手続き
5、障害者手帳の返却手続き 
6、(病院での)退院に伴う事務手続き

(注;後期高齢者の証明書など、父の『身分証明証』として
使えるものは、思った以上に後々まで頻繁に必要になりました。
なのですぐに返さない方がいいかもしれません。我が家の場合も
役所側に確認したうえで、返却は少し先延ばしにしました)


その③:仏壇を買う
我が家には仏壇がなかったので、仏具屋さんに行き
新しいモノを購入しました。
(注文してから届くまでうちの場合は、約3週間ほどを要しました)
その際、仏壇だけではなく、法要などに関しても
色々と分からない事は、お店の方に相談&確認しながら
行えたので何かと助かりました。

また仏具屋さんは、仏壇の扱い方なども親切に教えてくれました。
例えば、知っているようで意外と知らない「おりんの鳴らし方」など。
これは下から上にすくい上げるように、側面を優しく打つのが
コツだそうです。「よく上から振り下ろしてガンガン強く
鳴らす人がいるけど、あれだと痛みが早くなるからね」
と教えてくれました。
これは家に仏壇がない方でも、どこかに行ってお悔やみ等を
される機会があった際、参考になる助言かなと思いました。

仏壇来る.jpg

ちなみにこの後、一瞬目を離したすきに好奇心旺盛な甥が
鉢の中の灰を「ぷーっ」と吹いて、新品の仏壇を
真っ白な灰被り状態にし、逃走を図った事も併せて記しておきます…。


その④:家系図を作る
我が家の場合、葬儀の際に親族が多く参列しましたが
失礼ながらどの方が、どういう人か、ほとんどわかりませんでした。
と言うのも、父には従兄弟が総勢30名以上いたのですが
そのほとんどが、ほぼ「初めまして」の人だったからです。

これはいけない…と思い立ち、ちょうどいい機会でもあるので
分かる範囲で家系図を作成して、人物関係をきちんと把握して
みる事にしました。
まずは年配の大叔母や、伯父などに聞き取り調査。
その後はお墓に行き、墓石から情報を得ました。
「今は散骨など色々な方法があるが、お墓があると自分のルーツを
遡れるのでありがたいかも」と思いました。
ちなみにうちの場合は、風化していない読み取れる範囲のもので
文政時代とか、元禄時代の物も存在していました。

その後は、役所に行き戸籍を取りました。
役所の窓口の方曰く「ずっと同じ土地に住んでいたら、
戸籍制度が発足した明治初期まで遡って、戸籍を
得ることが出来ますよ」との事。
ちなみにうちは分家筋ですが、直系の子孫なら本家の戸籍を得る事も
可能でした。なので出来る限りの戸籍を出してもらうと…実に
生没年がわかる範囲で、195年ぐらい前の人まで調べることが出来ました。
全体的にざっと7代ぐらい前までは、明確に確認できました。

それ以前の物は「お寺の過去帳を見せてもらうといい」と
役所の方に言われましたが…、菩提寺に出向いて住職に問うと
残念ながら今は色々な問題があるので、仏門界全体で
過去帳を見せない方針になっているそうです。

父の死を通じて、思いがけず自分のルーツを探る旅に出ましたが
逆に言うと、こういう時でないと家系図を作ろう、調べようと言う
気にはならないし、役所やお寺にも相談しにくいので、
いい機会かもしれません。

家系図つくる.jpg


この期間は、そんな感じの日々でした。
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