第76話「亡くなってすぐに行った事、いろいろ」 [お見送り期]

2016年6月9日(木)

真夜中に父を連れて帰宅してから、一睡もできないまま
迎えた朝。しかし周囲の状況は待ったなしのフル回転で
進んでいきました。

まず朝一番に、父の兄にあたる伯父が我が家の
菩提寺(先祖代々のお墓があるお寺)に行き、
お坊さんの日程を抑えてくれました。そこに葬儀社さんが
加わって、葬儀式場に連絡し葬儀の日を調整します。
我が家は弟が喪主になったので、今後一切の
お寺と葬儀社さんとの打ち合わせや流れは
伯父と弟が主体となって取り進めました。

手分けして作業.jpg

(主な打ち合わせ内容は、参列者のおおよその目安と
それによって会葬礼状をどれぐらい印刷するか。
祭壇の種類、食事や返礼品をどのようにするか
遺影の用意など)

一方、私は各種書類の手続きと、弔問客の接待担当です。

やる事はたくさんあったのですが、こういう場合何から
手を付けていいのかよくわかりません。
なので取りあえずは役所に行って、父の「死亡届と死亡診断書」
を提出しました。
すると引き換えに「火葬許可書」を受け取れます。
(うちの場合は火葬許可書はすぐに葬儀社さんに手渡しました。
それがないと式場を抑えられない仕組みだったようです)

ちなみにこの死亡届、その後も様々な書類の申請に於いて
「提出してください」とか「郵送してください」と言われることが
相次ぎました。なので役所に提出する前にコピーを数枚
取っておくと良いかと思います。

役所スムーズ.jpg

次の手順に戸惑っていると、役所の方から
「身内が死亡した時に行う手続き一覧」と言う紙を頂けました。
(市区町村が独自に製作したもののようです。きっとこういう場合
戸惑う人が多いのでしょうね)なのでそれに従って、
すぐに行った方がいい手続きを当日中にしました。

うちの場合は世帯主が変わってしまったので
「世帯主変更届」を提出し、新しい住民証を作成しました。
そうなると健康保険証の内容も変わるので
「保険証の変更」の手続きも行います。
また個人が保険会社に入っていた場合は
「除籍住民票」が必要になるので、それも取得します。

更に自治体によって対応は様々かと思いますが
葬儀の際の助成金が支払われると言う事で
「助成金申請手続」を行います。
父は75歳以上だったので、「後期高齢者助成金」ですが
それ以下の年代の方は「国民年金助成金」を頂けるそうです。
ちなみに金額は同じです。

なので亡くなってすぐに行った手続きと、取得した書類は
下記のとおりです
①「死亡届と死亡診断書」の提出
②「火葬許可書」を受け取り
③「世帯主変更届」を提出
④「(世帯主が変わった)保険証の再発行」
⑤「除籍住民票」を取得
⑥「葬儀助成金申請」

役所の書類たち.jpg

次に自宅に戻ってからは、ご近所への連絡と弔問客の対応です。

まず我が家の場合は、付き合いが長い近所のご家庭
2~3軒ほどに、直に父の訃報に関する挨拶をしに行きました。
その際、同時に葬儀の際のお手伝い(受付係りや、
台所(お浄めの際の接待・誘導)係)もお願いしました。

それ以後、遺族は訪れる弔問客の対応に追われて
お茶やお茶菓子の用意をしたり、接客をしたりと
てんてこ舞いの状態になります。しかし機転を利かせた
ご近所の方々の協力もあり、何とか乗り切れました。
この時、ご近所や周囲の方々がどんな動きをして下さったか…は
また別の項目で描きたいと思います。

父が亡くなって最初の日は、このような感じで
余りにもやる事が多く、冷静にに勤めなくてはと思いながらも
余裕がない状態でした。なのにこういう時に限ってトラブルを
誘発する人がいるので、そちらの言動にも気を張り巡らせながら
未然に抑えつつ(こういう人はどのご家庭の話を聞いても、
割と確実にいる様ですね)非常に、非常に慌ただしく過ぎていきました。
良いか悪いか、ゆっくり悲しみに浸る間はありませんでした。

ばたばた.jpg

一方、大人たちがそんな状態の中で…
甥が黙って仏壇に手を合わせてたり、小さな4歳の姪が
一生懸命父の枕もとにお菓子を運んでは
手を重ねあわせて「じじが早く治りますように」と
祈っている姿が印象的でした。

子供達の想い.jpg




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