第52話「年表で4年間の在宅介護を振り返る」 [その他]

在宅介護が終了し、次は療養型病院での日々に移る
その前に、一度今までの4年間の出来事を
イラスト年表で簡単に振り返ってみます。

正直、自分が介護に携わる前は
介護と言うのは、体が不自由な人の日常ではあるけれど
その不自由さの状態は変動するものではなく、要は
「一度流れが掴めたら、後は同じ日々の繰り返し」だと
勝手に考えていました。

でも実際、患者の体調は徐々に変化し、それに応じて
介護の体制も変えていかなければなりませんでした。
そのため一概に「介護」と言っても、その内容は
実に多岐に渡る事がわかりました。
しかも年を重ねるごとに、少しずつ大変になっていきます。
そんな介護の実態が、この年表からは読み取れます。

その1:介護1年目(2010年4月~2011年3月)
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1年目の前半は、在宅介護の体制を整えました。
そして後半は、急に一人では何もできなくなった父の
状態を受け入れ、かつサポートするコツをつかむのに
苦心した日々でした。
主な項目は「リハビリのための入院」「民間救急車に乗る」
「介護保険の申請と認定」「訪問介護を利用する」
「介護用品のレンタル」「大震災起こる」など。


その2:介護2年目(2011年4月~2012年3月)
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2年目は緑内障手術の失敗から、視力が落ちていき失明に至るまで。
目が見える人と、見えない人とでは、当然ながら介護の大変さも
大きく違います。同時期に、他の家族も体調不良に悩まされ
まさに『我が家の大厄年』とも言える一年。
唯一の明るい話題は、姪の誕生ぐらいでしょうか。

父関連のトピックスは少ないものの、水面下では
家族中が(お産も含めて3人が入院を要するという)
てんやわんやの状態でした。
また世の中的にも、東日本大震災が起こった直後の
落ち着かない1年でした。


その3:介護3年目(2012年4月~2013年3月)
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3年目から、介護の内容がぐっと多岐に渡り、また本格的になります。
それだけ父の体の状態が悪化して、家族の負担も増えた時期。

主なトピックスとしては「脳梗塞の再発」「スーパーショートステイ事件」
「デイサービスに通い始める」「入浴介護の終了」「訪問歯科を受ける」
「車いす生活始まる」「トイレ介護本格化」「各種書類の名義変更」など。


その4:介護4年目(2013年4月~2014年3月)
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4年目は、命の局面に関る事件が相次ぎました。
色々手を尽くして介護をしているものの、どうしても
不自由な父の体は次第に弱っていきます。
自宅で看る限界に達した時期。

主なトピックスは「低血糖で意識障害を起こす」「むせこみの検査」
「再び訪問歯科」「足の指、壊疽を起こす」「足の切断手術」
「療養型病院に入る」「介護タクシーに乗る」
「総合患者支援センターや、社会福祉協議会を利用する」など。


以上、4年間の在宅介護のまとめでした。
次回からは「療養型病院での日々」が始まります。
病院は完全介護だけれど、だからと言って
「それじゃあ、もう何もしませんよ。やれやれ」と言って
丸投げするわけにはいきません。
それはなぜかと言うと…。

そんな「完全介護の実態」や、入院生活のコツ、
よそのご家庭の介護状況や考え方、
また病院でのびっくりトラブルや、感動などを
お伝えできたらと思います。
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